食事量を調整する

ついに、食事量の調整までたどり着きましたね。食事量の調整は最後の砦と考えています。

今まで書いたような間食、飲酒、運動、栄養バランスなどに課題がなく、メタボと言われている方は、食事量の調整に取り掛かりましょう。

PFCバランスで考えよう

P=Protein(たんぱく質)、F=Fat(脂質)、C=Carbohydrates(炭水化物)という三大栄養素の摂取比率を整えることで健康な身体づくりをしようという考え方です。

PFCバランスを整えることはとても大切なのですが、私はメタボ対策においてそこまできっちり計算する必要はないと思っています。

栄養バランスを整えように記載したグーパー食生活と主食の量(お米は自分の体重と同じg数)で考えていただければ、概ね栄養バランスは良好だと考えます。

もし、「白米は毎食どんぶり2杯」、「肉が大好きで肉の量がグー3つ分くらい食べてしまう」などと大きく基準からずれている方は、そこを変えていきましょう。

副菜の食べ過ぎという方はあまり見かけません。もしたくさん食べているとしても「ドレッシングのかけすぎ」や「ジャガイモやカボチャなどの根菜ばかり食べる」などと、極端な食べ方をしていない限り特に問題ないと思っています。主食と主菜の調整でカロリーを減らしていきましょう

ここでも-120×2kcal作戦を活用していきます。

食事の減らし方

主食編

【減らす】

定食の白米は約200gのことが多いです。半分残すと-160kcal、1/3残すと-140kcal。

市販のおにぎりは大体100gで具を含めると約170kcal。2つ食べている方は1つ減らすと-170kcal。

【変更する】

肉まん1個約260kcal。おにぎりに変えると-90kcal。

食パン8枚切り135kcal、6枚切り150kcal、8枚切り2枚食べる方が6枚切り1枚に変えると、-120kcal。

ハンバーガー1個260kcal。ビック○ック530kcal。これをハンバーガーに変えると-270kcal。

主菜編

【減らす】

天ぷら定食の場合、エビ天ぷら1本92kcal、シイタケの天ぷら1枚39kcalを残すと-131kcal。

ロースかつ定食の場合、ロースかつ2切れ残すと-約144kcal。

【変更する】

ライスコロッケ3つ821kcal→カニクリームコロッケ3つ602kcalに変えると-219kcal。

サーロインステーキ804kcal→ヒレステーキ582kcalに変えると-222kcal。

ケン○ッキーフライドチキン234kcal→カー○ルクリスピー130kcalに変えると-107kcal

まとめ

ほんの一例ですが、食事の調整の仕方について記載しました。生活には個人差があるように、食事の食べ方も個人差がとても大きいので、まずはあなたが食べ過ぎていると思うところから減らしていきましょう。食事量がとても多いという方は、食事だけで120×2=240kcalを減らすことが出来るかもしれません。それを毎日続けていければ月に1kg減量できます。

減らす方法もあれば、変更する方法もあります。急に食べる量が減ると容量が減り、満腹感が得られないかもしれないので、減らす場合は水分やサラダなどを増やしてあげるといいですね。

特に夕食は太りやすい時間になるので、夕食量で調整できると効果が出やすいです。昼食を減らし過ぎて夕食時の空腹感が増え夜の食事量が増えてしまっては元も子もありません。

あなたに合った方法を色々と試してみて、少しずつでも摂取カロリーを減らし、理想の自分に近づいていきましょう!

水分を摂る

暑い環境で仕事をされている方などは熱中症予防を兼ねてたくさん水分摂取されている方が多いですが、一方で1日にほとんど水分を摂らない人もおり、水分摂取量は人によってかなり違う印象があります。

日本では蛇口をひねれば簡単に水を手に入れることが出来るため、その重要性を感じることは少ないかもしれません。しかし、水は体重の50~60%を占め身体にとって大切な成分ですし、栄養素としても大切な役割を果たしています。

メタボ対策だけでなく様々なよい面がある水分。摂取する必要性や量についてチェックしてみてください。

水分を摂るメリット

痩せ体質をつくる

水分摂取することで代謝が上がり、脂肪が燃えやすくなります。また水を飲むことで筋肉にしっかりと血液が送り込まれ、効率よく筋肉量が増えます。筋肉量が増えることでより代謝アップが見込めます。

血液をサラサラにする

血液中に脂質や糖質が多いと血液がドロドロしている状態となり、血流が悪くなることで動脈硬化や脳や臓器の酸欠の原因となってしまいます。水分摂取が少ないと、腎機能や尿酸値の値が低下しがちです。(腎機能がかなり低下している方は水分制限が必要になる場合もあるので注意してください)。私が知っている医師は「薬を飲まずに水分をよく摂って尿酸値を下げるよう頑張っている」と言っていました。そのくらい、水を飲むことは検査値の改善にも繋がる大切な行為なのです。

脳にしっかりと栄養を送るために、テストの前など集中力が必要な場面の前には水分補給をすることも重要ですね。

食べ過ぎを防止できる

水分摂取することで胃が膨らみ、満足感を得やすいので食べ過ぎ防止に繋がります。食べながら水分を飲むことで、食べるペースをゆっくりにすることができ、早食い防止にもなります。

肌に潤いを保つ

水を補うことで細胞の中の老廃物や毒素が排出され、細胞に必要な栄養素が補えるので、肌の新陳代謝が改善されます。適切な水分量を摂ることで、美しさもゲットできます。

感染症の防止

体内の水分が不足すると、細胞の機能が低下したり、のどや鼻の粘膜が乾燥することで、ウイルスや細菌への抵抗力が弱まってしまいます。

栄養素としての重要性

水分にはカルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれています。カリウムにより不要な塩分を身体の外に排出され血圧上昇を防止したり、電解質のバランスが崩れることで起こるこむら返りを予防したりしてくれます。

必要な水分摂取量

必要な水分摂取量:40ml×体重(kg)-1000ml

一般的に、成人に必要な1日の水分量は体重1kgあたり約40mlとされています。 例えば、体重70kgの方であれば約2800ml(2.8ℓ)が必要量となります。1日3食をしっかり摂っていると食事から約1000mlの水分が賄われるので、飲み物として補給するべき水分は1.8ℓとなります

注意が必要な飲料

コーヒー

コーヒーの98%は水ですが、カフェインの利尿作用があるので、身体に留まる量は水より少なく、効果的な水分補給にならないので注意してください。また砂糖を多く入れると血糖値の悪化、内臓脂肪の増加に繋がってしまいます。

アルコール

アルコールにはカフェインよりも強力な利尿作用があり、体内の水分を排出させ脱水症状を引き起こしてしまうことがあります。一般的に、アルコール20g(ビールだと500ml)あたり550mlの水分補給が推奨されています。飲んだアルコールと同等の水分を飲んでトントン。つまり水分補給には全くならないということです。

スポーツドリンク

スポーツをして汗をかいたときや、熱が出て食事が摂れないときの水分補給にはとてもよいものです。しかし、普段から飲む場合は注意が必要。スポーツドリンクには糖質も多く含まれています(500mlのペットボトルに含まれる糖は、3gのスティックシュガー約8~10本分)。ですから、ごくごく飲んでしまうことでペットボトル症候群が起きてしまったり、血糖値の乱れ、内臓脂肪の増加といったリスクがあります。

※ペットボトル症候群:大量の糖質を一気に身体に入れることで血糖値が急上昇、急降下し、体内でケトン体という物質が産生されることで、だるさやイライラ感、食欲不振などの様々な症状が現れます。血糖値が急降下するタイミングでまた甘い飲み物を欲し、飲んでしまうという悪循環に陥りやすいのも注意すべき点です。

以上のことから、水分補給は基本的にノンカフェイン、カフェインレスのお茶や水で水で行いましょう!

まとめ

水分補給について、いかがでしたか?必要量を飲むことでメタボ対策だけでなく、健康にも美容にも、様々な面でよい影響がありますね。私自身昔は水をほとんど飲まない人間だったのですが、水分補給の重要性を知り少しずつ増やしたところ、肌あれが治ったり妊娠中よく起きていた足をつる頻度が減ったりと、良い効果を感じる場面が増えました。

水分を摂ることでトイレが近くなるのが嫌という方もいますが、トイレが近いということは身体が老廃物を出すべく頑張っている証拠です。トイレに行くために立ったり動いたりすることで活動量をupさせることもでき一石二鳥!水分を摂るときは、「この水分が健康な身体を作ってくれる」とポジティブなイメージを持って飲みましょう。

一気に必要量を摂ろうとしなくてもよいので、こまめに水分を摂り、少しずつ必要量に近づけていきましょう。

セロ活減量法のすすめ

ダイエットってどんなイメージですか?

辛くて我慢を強いられるものというイメージを持つ方が多いかもしれません。

そこで私がお勧めするのが「セロ活減量法」!

セロ活とは

改めまして、セロトニンとは幸せホルモンと呼ばれ、精神を安定させ、幸せな気持ちで生活するうえで大切なホルモンです。
日本人は遺伝子レベルでセロトニンが少ないといわれています。

この幸せホルモン「セロトニン」を出そうとする活動を「セロ活」と言います。

ストレス対策で記載したように、「朝日を浴びる」「笑う」「丹田呼吸」「自分の好きな時間をつくる」などを実行しセロトニンを出しつつ、ダイエットとするという行為の中にもセロ活を取り入れてみましょう。

セロ活減量法

①減量表を用意する

   【減量表サンプル】

参考まで、減量表サンプルを添付します。

持っているカレンダーに書くでもアプリに入力するでもなんでもよいです。

用意出来たらまず自分を褒めましょう。

②理想の未来を描く

減量表の上の部分に記載します。

  • 昔着ていたお気に入りの服を着たい
  • かっこよくなって娘に授業参観に行く許可を得たい
  • 疲れない身体を手に入れて、久しぶりに登山を楽しみたい
  • 習っているダンスの上級コースにチャレンジしたい
  • 健康診断の結果を楽しみに待てるようになりたい
  • 痩せて家族を安心させたい

などなど、減量の先に思い描く未来を描き、記録しておきましょう。書けたら自分を褒めましょう。

③目標を決める

-120×2kcal作戦を参照に、120kcal単位での目標をやりやすいものから何個か(できれば3~4個)書きます。1個からでもいいです。書けたら自分を褒めます。

④実行する

開始日は今日でも明日でも、自分で決めた日でよいです。実行できた日は○をつけ、○をつけられた自分を褒めましょう。

⑤モニタリングする(体重、腹囲、体形)

モニタリングはとても大切です。モニタリングの頻度が高ければ高いほど減量効果が得られやすいと言われています。測ったら記録し、自分を褒めましょう。

体形はお風呂のときなどに鏡をみて判断しましょう。運動をすると同じ体重でも筋肉がついたりほんのりくびれができたり、ということも楽しみの一つになります。

⑥振り返る

1週間、2週間、1か月と頑張った記録を振り返り、自分を褒めます。

必要に応じて②~⑤の修正をします。

⑦健康診断の結果を確認する

体重や腹囲、血圧は自分で測定できますが、それ以外の数値は健康診断を受けないと分かりません。昨年の数値と比較し、もしよくなった数値があれば自分をめちゃめちゃ褒めましょう!

まとめ

いかがでしたか?セロ活減量法は、とにかく自分を褒めて褒めて褒めまくるのがポイント。ダイエットにはやはり我慢はつきものです。メタボの方は内臓脂肪が多めなので、ストレスホルモンのコルチゾールも多く分泌されやすく、食欲をコントロールするのが非メタボの方より難しいです。

しかしその分、決めた目標を実行出来たあなたはすごいということです。ですから、できた自分を褒めてあげたり、行動の先にある自分の理想像を思い描いたりすることで、辛さよりも幸せを感じられる機会を増やせるのではないかと思います。

もしうまくいかない日があってもそれはそれとして、また明日から記録表にまる○を付けられるように取り組んでいけばいいのです。

あなたならきっと目標を達成できるはず。セロトニンを出しながら幸せな減量を目指しましょう!

ストレス対策

皆さんのストレス具合はいかがでしょうか。

現代はストレス社会だと言われていますよね。

面談をしていると、皆さん忙しく過ごしていてそりゃあストレス溜まりますよね、とよく思います。本当に毎日お疲れ様です。

ストレスとメタボには深い関係がありますので、ストレスに課題があると思う方は、少しでもストレスを回避できるよう工夫していただきたいです。

メタボとストレスの関連

1.ストレスを感じると体内で色々なホルモンが分泌されるのですが、その一つにアディポサイトカインという、高血圧等の生活習慣病の原因となるホルモンがあります。そのため、メタボの条件を満たしやすくなってしまいます。

2.ストレスにより食欲の乱れ:強いストレスがかかると食欲がなくなる方もいれば、食欲を抑えられずたくさん食べてしまう方もいます。この反応は人それぞれあるようなのですが、過食になる場合は、ストレスが食欲を増大させる摂食中枢を刺激したり、満腹中枢の働きを鈍らせたりすることが原因となるようです。

また、仕事から帰ってきたら急に食欲が湧くなど、ストレスから解放された瞬間にたくさん食べてしまうということも、多くの方が経験されているかと思います。

3.睡眠への影響:ストレスがかかると寝付くまでに時間がかかったり、せっかく寝てもすぐに起きてしまうなどと睡眠の質が悪くなることがあります。そのため、代謝が悪くなり太りやすくなってしまうのです。

そして、メタボになってしまうと、コルチゾールというストレスホルモンの分泌が増え、よりストレスのコントロールが難しくなるという悪循環になってしまうのです。

※詳しくはメタボと特定保健指導をご参照ください。

ストレス対策~セロトニンを増やす~

ストレスが全くない人はいませんし、ストレスを悪いものと捉えてすべて排除する必要はありません。しかし、ストレスが溜まりすぎると交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、精神的に不安定になったり、身体に支障が出たりしてしまいます。

大切なのはストレスとうまく付き合うこと。

皆さんはセロトニンという物質を知っていますか?

セロトニンとは幸せホルモンと呼ばれ、精神を安定させ、幸せな気持ちで生活するうえで大切なホルモンです。
しかし日本人は遺伝子レベルでセロトニンが少ないといわれています。

ストレスを減らすことも大切ですが、幸せホルモン「セロトニン」を出そうとする方が前向きに取り組めるので、個人的にとってもお勧めです。この、セロトニンを出そうとする活動を「セロ活」と言うそうです。

私がお勧めするセロトニンをたくさん出す方法は、以下4つです。

※これらに取り組む上ではホメオスタシス(体温や血圧、血糖値など身体の状態を一定の範囲内に保つ働き)を維持する3つの条件(食事、睡眠、運動)が揃っていることが条件にあります。食事、睡眠、運動については、栄養バランスを整えよう生活リズムを整えよう運動で消費するをご参照ください。ピラミッドの底にあるものから揃えていかないとバランスが崩れてしまいますからね。

◎朝日を浴びる

朝日を浴びるメリットはたくさんあります。

1.体内時計の調整:朝日に含まれる青色光は体内時計をコントロールする脳の部位に直接作用し、約25時間に設定されている体内時計と1日の時間のずれをリセットさせてくれます。これにより睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑制され、覚醒を促すセロトニンの分泌が促進されます。

2.メンタルヘルスの改善:朝日を浴びることでセロトニンが増加し、気分が安定しやすくなります。朝日を浴びる習慣がある人は、うつ病のリスクが低下すると研究で示されています。

3.ビタミンDの生成:皮膚でビタミンDが生成されます。ビタミンDはウイルスなどへの免疫力を高めます。

4. 睡眠の質の向上:朝日を浴びることで、睡眠ホルモンが夜に分泌され、睡眠の質が向上します。身体は自然に眠たくなるタイミングを調整し、快適な睡眠を得ることが出来ます。

5.代謝の促進:朝日を浴びることは、代謝を活性化し、ダイエットにも効果的です。

6.肌が綺麗になる:日光を浴びることで肌の健康が促進され、若々しさを保つ効果があります。

7.目の健康の維持:朝日を浴びることは近視の防止にもつながります。目の疲れを軽減し、視力の改善が期待できます。

無料で手軽にでき、こんなにたくさんの効果が得られるなんてお得ですね。皆さん、朝はカーテンを開けて朝日を浴びましょう!

◎笑う(笑顔を作る)

笑う門には福来るといいますが、笑顔にはとてもよい効果があります。笑顔を作るだけでストレスホルモンのコルチゾールが20%減少するという研究もあります。

ウイスキーと言葉に出すと自然と笑顔になるので、「ウイスキースマイル」と呼ばれているようです。やってみると確かに笑顔になりますね。

私のおすすめは幸せホルモン「セロトニン」のニの部分を伸ばす感じでセロトニーン!!と叫ぶこと(笑)。セロトニンがばーっと出るイメージを作りやすいのです(油淋鶏でもバンバンジーでも、あなたの好きなものであればなんでもいいと思います)。

笑顔を作ると不思議とマイナス思考が浮かばず、楽しい気持ちになるんですよね。ふと気が付いたときでもいいですし、心配しているときや不安な時などは特に意識して笑顔を作ってみてくださいね。きっと気持ちが落ち着いてきたり明るい気持ちになってくると思います。

◎丹田呼吸

丹田(たんでん)呼吸法」は、100年以上前に大谷翔平さんが尊敬しているという中村天風さんが「万病を治すだけではなく心身を統一する、心を制する呼吸法」として日本に広めた呼吸法です。ストレスが強いと呼吸が浅くなり、身体に取り入れられる酸素の量も減ってきます。酸素の量が減ると細胞が活性化しなくなり、血流障害を引き起こしたり、自律神経の乱れにも繋がります。

【丹田呼吸のやり方】

1.姿勢を整える:背筋を伸ばし、肩の力を抜きます

2.百会(ひゃくえ)を意識する:百会とは頭のてっぺんにある少し凹んだ部分です。ここに意識を向け、百会から身体に空気を入れるようなイメージを持ちます 。

3.深く息を吸う:鼻からゆっくり大きく息を吸い込み、吸った空気をお臍の下の「丹田」に集めます。5秒ほどかけて行ないます

4.ゆっくり吐く:口からゆっくりと息を吐き出します。10秒ほどかけて行ないます

5.肛門を締めてから緩める:吐き出した後、肛門を軽くキュッと締めてから、ゆったり緩めます

 この呼吸法を、身体全体に酸素を行き渡らせるイメージで5~10回繰り返すと、身体が温まり、心が落ち着いてくるのを感じられます。2~3分で実施できるので、ぜひ日常生活に取り入れてみてください。

◎自分の好きなことをする時間を作る

色々と書きましたが、「自分が好きなこと」に勝るものはないと思います。例えば私は趣味でアロマを取り入れているのですが、よく言われるリラックスにお勧めの香りより、コーヒーやココナッツなど自分が好きな香りにより癒しを感じるのです。

「好きなこと」は人それぞれだと思いますので、あなたの好きなことの時間を大切にしてください。

面談をしていてよく思うのは、育児中や介護中の方がかなり疲弊しているということ。近年は女性だけでなく男性にもそういった方が増えているというのが印象的です。

近年は共働きが一般的になり、男性も家庭の役割の多くを担っている方が増えています。自分の時間がほとんど持てない、ストレスが溜まる一方で減量なんて考えられない、という方が多いです。自分の時間が持てないのはかなり辛い状況だと思います。

例えば育児中で疲弊している男性には、「奥さんとよく話し合って自分の時間を確保する、その代わりに奥さんにもその時間を作ってあげてください。」と伝えています。外部のサービスを使うこともよい対処法だと思います。

健康を害してしまったり、夫婦共倒れになってしまっては元も子もないですからね。

自由な時間は誰にでも必要。穏やかな精神に減量は伴っていきます。応援してます!

最後に

ストレス対策について、いかがでしたか。自分に合いそうな方法を色々と試してみることは大切ですが、もしあまり改善せず辛い気持ちが続く場合は、医療機関に相談してみることも選択肢の一つに挙げられます。

亀田メディカルセンターの予防医学の薦めに、「2週間以上のうつ気分・興味の減退、過度な不安感/心配な気持ちがあればご相談ください」とあります。

私自身何をしてもダメな時期にドキドキしながら心療内科を受診し(自律神経失調症でした)、もっと早く受診していればよかったと思ったほど気持ちが楽になったことを覚えています。今も時々受診していますが、自分の心理面を客観的に評価してもらえるのって貴重な機会ですよね。

というわけで、無理せず使えるサポートは使いながら、自身に合うセロ活を取り入れてストレスとうまく付き合っていきましょう!

LDLコレステロール

LDLコレステロールの数値を確認していますか?

LDLコレステロールはメタボの条件に入っていないので、あまり気にされていない方も多いです。しかしこれは、とっても重要な数値です!

LDLコレステロールはなぜメタボの条件に入っていないの?

これについては明確な回答は見つけられなかったのですが、1つは内臓脂肪とLDLコレステロールが連動して動きづらい、という理由が大きいと思います。

内臓脂肪は血圧、脂質、血糖値は内臓脂肪との因果関係が深いのですが、LDLコレステロールとは関連が深くありません。

ですから、頑張って痩せてもあまり数値が改善しないので、LDLコレステロールに特化した対策が必要になります。

また、LDLコレステロールは正常値なのが前提という意見もあるくらい、正常値であってほしい検査値なのです。

LDLコレステロールが高いことのリスクは?

これはずばり血管の壁にアテロームというジュクジュクしたコブを作ってしまう原因となり、これが血管の詰まりや動脈硬化に繋がってしまうからです。特に心疾患との因果関係が深く、注意が必要です。

LDLコレステロールは140mg/dL未満が正常、180以上の場合は受診勧奨値で基本的には内服を勧められます。

1度アテロームが出来てしまうと、それを溶かすような薬はないので、予防することが大切です。家族的に高い場合もあり、未成年の若い方でも治療が必要な方がいます。受診された皆さんはしっかりとLDLの数値が下がっています。もしLDL高値で心配されている方は迷わず受診をしましょう。

LDLコレステロールを下げるには?

体内のコレステロールが作られるルートは主に2つあります。

  1. 食事由来
     卵や肉、乳製品など動物性食品に含まれるコレステロールをそのまま吸収する。
  2. 体内合成
     主に肝臓で合成される。体内のコレステロールの約70〜80%はこの経路による。

このように、体内で合成されるコレステロールが大半を占めるため、食事でコレステロールの摂取量が少なくても、肝臓が必要に応じて作り出してしまうのです。

鶏卵はコレステロールを多く含む食品の代表のようにいわれています。卵は1日1個までとされたこともありましたが、近年、卵の摂取は血中コレステロール値に悪影響を及ぼさず、心血管疾患リスクも上昇させないとする研究結果がいくつか報告されています。一般的な量を食べる分にはLDLコレステロール値の上昇をそれほど心配する必要はなさそうです。

【LDLコレステロールを上げる原因】

×(悪影響):飽和脂肪酸

トランス脂肪酸や飽和脂肪酸の摂取が、体内でのコレステロール合成に影響を与え、血中コレステロール値を上昇させる原因になります。飽和脂肪酸は動物性脂肪である肉の脂身、バター、ラードや、チーズ、生クリームなどの乳製品に多く含まれています。

××(非常に悪影響):トランス脂肪酸

トランス脂肪酸は、不飽和脂肪酸に水素を添加して固形化させたものです。飽和脂肪酸と共にLDLコレステロールを上げる原因となるだけでなく、HDLコレステロールを減らしてしまうため、飽和脂肪酸よりも動脈硬化の原因となりやすいと言われています。トランス脂肪酸はマーガリンや、フライドポテトなどの揚げ物、ケーキなどの焼き菓子に多く含まれています。

【LDLコレステロールを下げるためには】

◎◎(非常に有効):不飽和脂肪酸

脂肪の構成要素である脂肪酸のうち、オリーブオイルなどの植物油や魚の脂に多く含まれ、LDLコレステロールを下げてくれる効果があります。

まとめ

LDLコレステロールの改善のためには、痩せるのはあまり効果がなく、脂質の摂り方に注意(飽和脂肪酸・トランス脂肪酸を減らし、不飽和脂肪酸を増やす)することが大切です。一概に油脂といっても、よい作用をする油脂、悪い作用をする油脂がありますので、うまく使い分けて数値を改善させていきましょう!具体的には、週に3回は魚を食べる、洋菓子の摂取をなるべく減らすなどが推奨されます。

素敵な未来を描こう

皆さんは、減量の先にどのような未来を描いていますか?

【未来を描くこと】これ、とっても大切です。「そもそもメタボとは?」の記事でも書きましたが、メタボの方が痩せるってメタボではない人が痩せるより大変なことなのです。

ですから、モチベーションを保つことはとっても大切。そのために、素敵な未来を心に持っておくことは、取り組み続けるうえで重要なことです。

☆目標体重を達成したら☆

昔着ていたお気に入りの服を着たい

かっこよくなって娘に授業参観に行く許可を得たい

疲れない身体を手に入れて、久しぶりに登山を楽しみたい

習っているダンスの上級コースにチャレンジしたい

健康診断の結果を楽しみに待てるようになりたい

痩せて家族を安心させたい

特定保健指導の中で、皆さんからこんな素敵な希望が聞かれます。私はこういったお話を聞くのがとても楽しみなのです。

さあ減量しよう!と思ったら、まず何かに目標や希望を書いてみてください。

周りの人に宣言してみるのもいいと思います。

もしくじけそうになった時は、ぜひ振り返ってみてください。コツコツと続ける励みになると思います。

目標体重を達成したら、必ず素敵な未来が待っています!!

タバコを卒業する~実践編~

禁煙補助剤

医薬品を用いた禁煙治療には、主に3種類あります。ニコチンパッチ、ニコチンガム、バレニクリンの3つです。

方法成功率
ニコチンパッチ10~20%
ニコチンガム10~20%
バレニクリン60~70%

※2021年から国内で出荷停止となっていた禁煙補助薬バレニクリン(商品名:チャンピックス)ですが、製造方法の見直しなど安全性への対応が行われた上で、2025年10月30日より国内供給が再開されました。 

医療機関や文献によって多少差があるのですが、おおむねこのような成功率でした。

バレニクリンの成功率が高いのは、薬の効果はもちろんあると思いますが、バレニクリンだけは医療機関を受診しないともらえない薬なので、医師や看護師からの指導が入ることも一因かもしれません。

ニコチンパッチやニコチンガムはや薬剤師さんがいる薬局で購入可能ですが、禁煙外来だと条件が合えば保険適応になるので安く治療ができます。病院が嫌い、待つのが嫌という方には適さないかもしれないのですが…。

バレニクリンは眠気が出ることがあるので、タクシーの運転手さんなど運転を生業とする方は処方してもらえないことが多いようです。代わりにパッチやガムの選択となります。

私は禁煙はニコチン依存があるためとても大変なこと、自分の意志だけでは難しいことだと思っているので、味方をたくさん作るといいと思っています。

特定保健指導員、禁煙外来の医師や看護師、パッチやガム、バレニクリン、家族や友人など周囲の人たち。何にも頼らず禁煙されるかたももちろんいらっしゃいますが、可能であればなるべく多くの見方をつけて、禁煙に向かっていきましょう!

禁煙外来

禁煙治療は、初回診察に加えて、初回診察から2週間後、4週間後、8週間後、12週間後の計4回の再診で構成されており、医師による問診や呼気中一酸化炭素濃度測定、禁煙補助薬の処方等のサポートを受け、医療的観点から禁煙に取り組みます。

保険適応の条件

  1. ニコチン依存症スクリーニングテストで5点以上
  2. 1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数=200以上(35歳未満の場合は要件から除外)
  3. 直ちに禁煙を始めたいと思っている
  4. 禁煙治療を受けることに文書で同意している

※過去に健康保険等で禁煙治療を受けたことのある方の場合、前回の治療の初回診察日から1年経過している必要があります。

ニコチン依存症スクリーニングテスト

以下の各設問に対し「はい」の回答一つにつき、1点を加算します。合計点が5点以上でニコチン依存症と判定されます。

注:最終的なニコチン依存症の診断は医師が行います。健康保険等の適用が可能かどうかは別途確認してください。

Q1自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
Q2禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
Q3禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
Q4禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。イライラ・眠気・神経質・胃のむかつき・落ち着かない・脈が遅い・集中しにくい・手のふるえ・ゆううつ・食欲または体重増加・頭痛
Q5上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
Q6重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
Q7タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
Q8タバコのために自分に精神的問題(※)が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか。
Q9自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
Q10タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。

※禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。

禁煙外来の数は年々増えている傾向にあります。条件が合えば保険適応で治療ができますし、治療方法の相談、禁煙の応援もしてくれますのでお勧めです。

もし興味があればお近くの禁煙外来を調べてみてくださいね。

禁煙を後押ししてくれるアイテム

禁煙補助剤は物理的な応援アイテムですが、気持ちの面を応援してくれるアイテムもあります。

  • YouTubeでも禁煙動画:医師が解説している動画もあり、わかりやすくタバコの害や禁煙のメリットについて教えてくれます。
  • 禁煙本(代表的なのは禁煙セラピー):禁煙セラピーは世界で一番売れている禁煙本で周囲でも人気の高い本です。漫画にもなっており分かりやすく禁煙への気持ちを作ってくれます。https://amzn.to/3Xdt3mZ

その他、禁煙された方にきっかけを聞くと

  • 新車にタバコの匂いがつくのが嫌だった
  • マラソンでよいタイムを出したかった
  • 骨折した際入院中に吸えなかったため

などなど、突然禁煙を考えるきっかけが舞い込むことがあります。そんなこともチャンスに変えられたら素晴らしいことですよね!

禁煙セラピーの作者アレン・カーは言います(彼は医者ですが1日100本吸うヘビースモーカーだったようです)。

「私がタバコをやめて一番良かったと思うのは、タバコに翻弄されない人生を手に入れられたこと。奴隷のような生活から解放され、自分の人生そのものを楽しめる自由は、何物にも代えがたい喜びです」

ぜひあなたも、禁煙について考え、自分に合いそうな後押ししてくれるアイテムを手に取ってみてください。タバコがなくても問題のない人生をきっと再構築できますよ!

タバコを卒業する

タバコとメタボリックシンドロームの関係はとても深いものです。 喫煙は内臓脂肪の蓄積、血圧、糖代謝、脂質代謝とメタボの条件に該当する全ての検査値に悪影響を及ぼし、メタボリックシンドロームのリスクを高めます。この結果、メタボによる動脈硬化が進み、脳卒中や心疾患のリスクを高めてしまうのです。

ですから、禁煙はメタボ対策において非常に重要です。言われたくないところですよね。私もあまり言いたくはないのですが。。

現在、日本において喫煙者の割合は15.7%。男性は25.6%、女性は6.9%です。

この10年間で男女ともに喫煙率は有意に減少しています。吸える環境がどんどん減っていますし、タバコの健康被害についても周知が広まっていますもんね。良い傾向だと思います

しかし、メタボの方とお話していると、喫煙率はこのデータよりも高い気がします。特に女性の喫煙率は感覚的に1~2割程度と高い気がします。

メタボに該当する方の喫煙率について具体的なデータは提示されていませんが、喫煙はメタボのリスクを確実に高めていきます。

禁煙すると平均2~5kg増量する傾向にあります。もし禁煙して増量しても、それはタバコにより不健康に痩せさせられた状態が戻ったと言えます。多少増量したにしても身体へのよい影響は計り知れません。

タバコの害

タバコの煙には、200種類以上の有害物質が含まれており、その中には50種類以上の発がん性物質が存在します。

主なものは以下3つです。

  1. ニコチン:依存性が強く、血管を収縮させる作用があります。心臓病や脳卒中のリスクを高めてしまいます
  2. タール:肺に蓄積し、がんの原因となる物質。慢性閉そく性肺疾患のリスクを高めます。
  3. 一酸化炭素:血液中のヘモグロビンと結合し、酸素の運搬を妨げます。これにより運動時の息切れなど酸欠を起こしやすくなります。

ニコチンの依存があるため、タバコは止めるのが非常に困難になります。ですから、禁煙出来た方ってものすごい精神力があるということですよね。すごいことだと思います。

マラソンをしていても、喘息の既往があっても、タバコを吸っている方がいます。私からするともったいないことだと思いますが、一度吸い始めるとニコチンの依存が始まり長いタバコとの付き合いが始まってしまいます。

加熱式たばこに変えればいいの?

一般的に電子タバコと呼ばれやすいアイ〇スやグ〇ーは、正式には加熱式たばこです。

喫煙者本人及び周囲への健康影響や臭いなどが紙巻たばこより少ないという期待から、使い始める人が多くいます。たばこ葉やその加工品を電気的に加熱し、発生させたニコチンを吸入します。紙巻たばこに比べて健康影響が少ないかどうかは、まだ明らかになっていないので、安易に紙巻きたばこから変更させることで安心してほしくはないのです。しかし、変更した方からは、「痰が減った」「匂いが気にならなくなった」などとよい意見が聞かれることが多く、中には加熱域たばこに変えたことで紙巻きたばこの匂いが気になるようになり、喫煙所に行きたくなくなったので禁煙しました!という方も。個人的には、禁煙に向けたアイテムの一つとしてポジティブに活用してみてもいいのでは、と思っています。

※電子タバコ:香料などを含む溶液を電気的に加熱し、発生させたエアロゾル(蒸気)を吸入する製品。日本ではニコチンを含むものは現在販売されていないので一応こちらにできれば禁煙とみなします。ニコチンの有無にかかわらず、健康影響には懸念があると考えられています。

禁煙のメリット

健康面のメリット

  • 病気のリスクの低下:肺がんや心臓病、脳卒中などのリスクが大幅に減少します。禁煙後、数カ月で心臓発作のリスクが低下し、1年後には虚血性心疾患のリスクが約1/3に減少します。
  • 呼吸器症状の改善:咳や痰が減少し、喘息や呼吸器感染症に罹りにくくなります。禁煙して1カ月以内に呼吸器症状が改善されることが多いです。
  • 味覚と嗅覚の回復:数日以内に味覚と嗅覚が改善され、食べ物がよりおいしく感じられるようになります。これが増量の一因でもありますが、食べ物をおいしく食べられるのは幸せなこと。幸福度は確実にアップします。
  • 免疫機能の向上:風邪やインフルエンザ、コロナなどの感染症に罹りにくくなります。
  • 若々しさの回復:肌の新陳代謝が改善され、シミやしわが減少し、見た目の若返りが期待できます。

経済面のメリット

  • 禁煙により年間で約21万円の節約になります
  • 1本数時間が5分として、20本で100分(1時間40分)。これにタバコを買う時間なども含まれます。仕事などに費やす時間が他の方より減ってしまいます。

精神面のメリット

  • ストレスの軽減:ニコチン切れによるイライラ感から解放され、精神的な安定が得られます。
  • 自信の向上:禁煙に成功した自分に自信が持て、他のことにもチャレンジする気持ちになることが多いです。これは禁煙成功された方によくお話していただける点です。禁煙して節約できたからその分ジムに通うようになった、家族と旅行に行ってきた、ご褒美にいいお酒を買った、などと前向きに楽しく新たなチャレンジをされる方がたくさんいらっしゃいます。禁煙出来たということは強力なニコチン依存を脱する精神力があるという証拠ですから、そんな方は何でもできる!と私も思います。

その他のメリット

  • 火災の予防:全国で発生した火災の出火原因の第1位はタバコです。
  • 周囲の人の健康を守れる:副流煙に含まれる化学物質は主流煙に含まれる成分とほぼ同じですが、主流煙よりも多くの有害化学物質を含むことがわかっています。特に狭い空間での喫煙は副流煙の曝露量が多くなってしまいます。
  • 印象が良くなる:タバコの健康被害が周知されていることもあり、喫煙していると健康意識が低い人なのかも?という印象を持たれがちです。最近では就活の場においても喫煙者は不利だとか(タバコ休憩が入ってしまうため勤務時間が少なくなることを面接官も知っています)。男女交際においても、最近の若い女性は喫煙者かどうか、タバコの匂いがするかどうか、その辺りをシビアに見ているようです。

まとめ

禁煙にはたくさんのメリットがありますね。個人的は話ですが、私は父親が働き盛りの時期に肺がん亡くなっており、禁煙はご本人や家族が元気でいられるためにとても大切なものだと思っています(父は喫煙者ではなかったので、もしかすると職場での副流煙が影響していたのかもしれません)。

禁煙が大変なものだと知っているからこそ、チャレンジしようと思う方を尊敬します。見てくださったみなさんが禁煙に向かえますように…。

禁煙方法などについてはまた書いていこうと思います。

お読みいただきありがとうございました。

-120×2kcal作戦

1日240kcalを減らすため、120kcalのカードを2枚選んで実践することをお勧めしています。

120kcalのカードを作ろう

【120kcalカード一例】

ご自分の生活を振り返り、どこに課題があるか考えてみましょう(あまり思いつかない方は、以前の投稿を参考にしてみてくださいね)。

そして、あなたのカードを頭の中で作ってみましょう。

記録表にチェックしていこう

カードがいくつか思いついたら、下のような記録表に記載し、毎日できたかどうかチェックしていきます。

目標はいくつあっても大丈夫。その日に実行するのは2つで大丈夫なので、2つ〇が書ければはなまる?です。

ちなみに記録表はどんなものでも構いません。手帳やカレンダーに書くスペースがあればそこに書けばいいですし、ご自分でエクセル管理する方もいらっしゃいます。

【記録表一例】

11/111/211/311/411/5
体重(kg)80   79.7 
腹囲(cm)95   95 
夕食の白米茶碗半分減らす   
ウォーキング30分  
ウイスキー50ml減らす    
メロンパン1/3減らす   〇○  
(予備の目標)     

毎日2つの〇をこつこつと貯めていき、1カ月経過したころには1kg分の内臓脂肪が減るという特典があります。上記のように、同じ目標を2倍取り組んで○を2つ書くものよいですね!

モニタリングの意義

記録表には、必ず体重と腹囲を記載するスペースを作っていただきたいです。なるべく毎日体重と腹囲を測り、記録していきましょう。

モニタリングは、目標に向かって順調に進んでいるかを見極めるための指標となります。

まずは標準体重などは気にせず、毎日同じ時間に測り、昨日のあなたと比較します。

初めのうちは面倒くさいかと思いますが、これも慣れ、習慣化が大切です。

モニタリングの頻度が多ければ多いほど、減量効果が出やすいというデータもあります。

大切なことは、少しの変化に一喜一憂しないこと。体重の変動は食事や水分量、運動の内容によっても左右されるため、長期的な傾向を確認することが重要です。

コツコツと目標をクリアしていけば、2週間くらいするとなんとなく良い変化を感じられるはずです。

目標を立てたら、実践、モニタリング、記録も同時に開始し、効果を確認しながら楽しく続けていきましょう!その日できた自分を褒めることも忘れずに!

運動で消費する

推奨運動量

皆さんは日々どの程度運動していますか?

痩せる痩せないに関係なく、厚生労働省から「健康づくりのための身体活動・運動」が以下のように提示されています。

このように、身体活動と運動を分けて考えています。

成人に対しては、1日に8千歩以上歩いており、なおかつ週60分以上の運動、週2~3日の筋トレを推奨しています。

身体活動や運動は、かなり個人差がある印象があります。

例えば肉体労働で1日2万歩以上歩く+運動も好きで週末に走っているなどという方がいる一方で、事務職で1日2千歩、運動もしないよ、という方も。

事務職、運動なしという方がいきなり激しい運動をするとケガなどの不調に繋がりかねないので、座りっぱなしの時間を少しでも減らすことから始めるといいですね(こまめにトイレに行く、用事はなくても30分に1回立ってみるなどなど)。

1日に8千歩以上⇒週60分以上の運動⇒週2~3日の筋トレと、段階的に増やし、推奨レベルをクリア出来たらはなまるです!

運動の消費カロリー                           

ウォーキング20分であなたの体重分程度のカロリー消費になります。

例えば80kgの方が20分歩くと80kcal、40分歩くと160kcal。

240kcalを消費するためには1時間歩く必要があります。ですから、多忙な方は運動だけで240calを消費するのはなかなか大変だと思います。食事などと合わせ技で消費していきましょう。

それでも、運動は痩せる以外にもたくさんの効果があり、健康を維持するために欠かせないものですので、やはり毎日意識的に少しでも生活に取り込んでほしいのです。

【運動の効果】

     ※出典 津市ホームページ

身体活動レベルが低く運動もされない方は、なんとなく元気や活力がない方が多いのです。

厚生労働省は1日10分運動の時間をプラスさせる「+10」を推奨しています。10分歩くと1000歩。「塵も積もれば山となる」の精神で、まずは10分運動の時間を作ってみましょう!血圧の安定、減量、筋力や体力アップなど、続けていくことで良い効果を感じられる日が来るはずです!